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秋めく

厳しかった残暑も影を潜め。
半袖じゃあ少し肌寒く感じる季節。

女心と秋の空――なんて言われてるぐらい変わり易い天気に振り回されながら。
夏が終わってしまった事に少し寂しさを感じていたり。

前回書いたバイト先の後輩(以下N)の件。
あの記事を書いた翌日。

「ごめん○○(僕のあだ名)……俺、やってた」

いつも明るいNの暗い声。

100%、Nはやっていない。
……なんて、僕も思ってなかった。
1%くらい、心のどっかで「Nならやっててもおかしくないよなぁ」って思ってて。

だから、前回の記事を書く前に
「もし本当にNがやっていないなら――」という注意書きを添えて、
僕なりに調べた冤罪を受けた際の対処法をメールしていた。

「ずっと話そうと思ってて、でも怖くて言えなかった」

顔なんか見えなくても。
Nが泣きそうなのは、手をとるように分かった。

5歳の時、Nは1級の心臓機能障害者になって。
小学生の時は親の借金の取り立てに追われて。
そのまま不良街道まっしぐらで。
高校時代は少年院で過ごし、出所しても悪い勧誘を断りきれず。

彼女ができても「心臓に障害があるのはちょっと……」と言われてふられるのがお決まりで。
Nはそれなりに一途な奴だから、その度僕はやるせない気持ちになって話を聞いて。

「さっきYさん(バイト先の一番仲の良いパートさん)に電話したら「あんた馬鹿だよ」って。「もっと早く気付いてたらあんたの事止められたかもしれないね、ごめんね」って。俺最低だよ……」

僕は、嗚咽交じりのNの話に耳を傾ける事しかできなかった。

「生きてても……なんも良い事ないよ……」

何度も涙に言葉を引っ掛けながらのその言葉が。
なんだか僕は、他人事のように思えなくて。

痛みの形や種類は違えど。
僕もその思いを、何度もかみ締めてきたから。



犯罪は犯罪。
金額も、サラリーマンの二年分の年収ぐらいだし。
逮捕されても何もおかしくない。

会社側はずっと「一括で返して貰えないと困る」。

誠意とか償いとか。
考え出したら意味が分からなくて。
責任って、そういう事なのかって思ったら、やっぱりNは馬鹿だけど。
自分の不幸な境遇を言い訳にして甘えきってる馬鹿な奴だけど。
友達が捕まっちゃうのはやっぱりどうしても嫌だな……。

多分絶対、こういう話には色んな意見があって。
僕も、これが友達の話じゃなかったら「逮捕逮捕ww犯罪犯す奴とかマジゴミww」ってなるよなぁって思います。

勝手な話で申し訳ないのですが。
今回の記事へのコメントはしないで頂けると幸いです。

Nの処遇がどうなるかは、まだはっきりとは決まってないのですが。
高い確率で刑事告訴なのかなぁ……って、思ってます。

最近毎晩のようにNと話すのですが。
「捕まる覚悟はできてるけど……それで親や周りの人に迷惑掛かっちゃうのが本当に辛い……」
って。
そんな当たり前のことに今更気付くなんて、やっぱりNは馬鹿なんだけど……。
でも、そんな当たり前のことをこんな大事で気づいたNは変わっていけるんじゃないかって、
そういう期待が沸いてくるのはやっぱり友達補正かな。

とりあえず。
バイトに行ってきます。

| 日記 | 16:35 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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