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もすけブログ

ゲイイラストを中心に活動するもすけの本拠地。

2013年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年12月

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あの日に帰りたい

繁華街の喧騒。
足取りの重い帰り道。
ひとりぼっちの部屋。


何気ない瞬間に浮かぶ、遠い日の記憶。
小さい頃、母と、姉と、父と。
同じ部屋で、テレビを見て。
同じ部屋で、ご飯食べて。

そんな時間が、確かにあった。



今にして思えば。
それは、当たり前のことなんかじゃなくて。
どうしようもなく、幸せなことだったのかもしれない。

今にして思えば。
もっと、もっと、大事にしなきゃいけなかったものなんじゃないかって。



今日は。
なんだかすごく、気持ちが沈む。

早く、明日が来て欲しい。

朝になれば、少しはきっと、気持ち楽になるから。

誰かにすがりつきたいこんな気持ちも。
嘘みたいに消えるから。



…………ああ。


さみしいなぁ。

| 日記 | 23:00 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

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考えたなくないから考えないようにしてるとか言ってる時点で結局ほら考えてんだよ

降り出した雨にベランダのカーテンを開ける。
くすんだ煙みたいな灰色の空と耳端に触れるポツポツという叫び声。

君のことを考えるのはもう、いつものことだったから。
たまには違うことを考えようと目を閉じた。

瞼の裏に焼き付いた風景。
それとセットの大好きな笑顔が、ただただ不愉快だった。

痛みの中でしか生きられない人がいるなら。
痛みの中では死んでしまう人もいるだろうか。
だとしたらきっと僕やあなたやその友達はきっと、誰しもが強い人だ。

完全な人間なんていやしないだろうけど。
何でもかんでも出来てしまう人はなんだか好きじゃないんだ。
たぶんきっと自分が何もできない人間だからなんだろうかな。

涙も出ない日々に、知覚過敏の歯がしみる。
歯医者に行く予定も立てられない僕が。
君の未来を独占したいと思うのは本当におこがましいことだと思うよ。
本当にごめん。




例えばもしか。
僕が君の前から姿を消したとしてさ。
そしたら君は、死に物狂いで僕を探してくれるのかい?

そんな事を、木枯らしの満月に問いかけてみた。
当然返事はなかったんだけど、遠くで跳ねた魚の飛沫がなんだかおかしくて笑った。

与えられることだけをただ望んでいたわけじゃないはずだった。
悩みがあるなら言って欲しいと、口をつぐんで目を閉じて。
そうか僕は君を理解しようとしていたわけじゃあなかったんだ。
僕を君に理解させようとしていたんだ。





もし死ぬ前に一言サヨナラを言えるなら。
僕は多分、何も言わない。
たぶんきっと。僕が心からサヨナラを言いたい人は、僕の死の間際、僕の隣にはいないから。





こんな僕のこんなくそったれな寂しさを、どうして君に打ち明けられようか。
君には君の世界があって。
同じように僕には僕の世界があって。
その距離が離れていれば離れているほど、憧れは強くなって、ただ手を伸ばすだけしかできなくて、届くわけもないのにバカみたいで、いつの間にか泣いてる自分が惨めたらしくて、どうせひとりぼっちだから、せめて自分だけは自分を好きでいようとするのだけれど、どうやったって、自分ひとりじゃ生きられないから、どっかに君の面影を見てしまう日々は本当にまるで地獄みたいな世界だよ。







木枯らしの満月は、何も言わないけど。

何も言わないけどずっと、そこに居てくれた。

「いいね!」ぐらい押せよ、なんて。

訳のわからないことを行ったら君は笑うかな。

君は笑うかな。





そうやって。
開けっ放しのカーテンを閉めた。
寝ぼけ眼はただただ熱くて。
目やにを取るふりをして、涙を拭いた。

| 日記 | 02:37 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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