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もすけブログ

ゲイイラストを中心に活動するもすけの本拠地。

2010年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年05月

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イラストupするだけのつもりが……。

押入れを整理していると、一枚の写真が出てきた。

「うっわ……懐かしっ」

写真を覗きこみながら思わずそう呟いたのは、
もう何年も会っていないアイツが俺の隣に写っていたからだった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇

今日、俺はこの街を去る。
今居るこの大都会からはずーっと遠くの、俺なんかじゃ到底知りえないような小さな町。
そこでは毎年嫌というほど雪が降るらしく、少しでも雪が降ると
「ねえ!外行こう!外!」
とはしゃぐアイツにとっては恐らく羨ましい環境なのではないだろうか。
しかし飽きっぽい性格のアイツだから、どうせ楽しそうなのは一日だけで。
2、3日もしたら「雪なんて降らなければ良いのにね」
なんて言い出しそうだ。

「…………」

まとめた荷物。
がらんどうの部屋。

俺が引っ越す事を、アイツには言っていない。
言う必要は無いだろうと思ったし、俺が居なくてもあいつは平気だろうと思ったから。

「…………」

思い返せば俺の一目惚れだった。
アイツが新入社員で、俺が先輩で。
大好きな顔に「先輩」と呼ばれる度に俺は笑顔になりそうになるのを堪えていた。
それまで不良キャラが板についていた俺が、アイツにだけニコニコしていたら、
どんなに鈍いノンケの同僚だって、俺が同性愛者なんじゃないかと勘繰るだろう。

「…………」

基本的に厳しく振舞った俺だったけど、屈託なく笑うアイツを前にすると調子が出なかった。
忘年会の席でアイツは俺の隣に座り、ベロンベロンに酔っ払った挙句、俺にキスをした。
その場は大いに盛り上がった。
不良ぶっていた俺が目を丸くして、口をパクパクしているのが、皆面白かったのだろう。
笑いは耐えなかった。
アイツもアイツで「しまったー!俺今の初チューでした!!」とか言うから収拾がつかなくなって。

だけどそれから、俺は以前より皆の前で笑うようになった。
アイツのおかげで、少なくとも俺は会社に通うのが楽しくなったんだ。

「…………」

1人暮らしの俺の家に良く泊まりに来ては寝ずにTVゲームをした。
アイツは「ぷよぷよ」が得意で、俺はアイツに勝てなくて。
「なんどやっても無駄ですよ~」とからかわれる度に、
靴下を脱がして顔面に投げ付けてやった。

アイツはもしかしたらゲイなのではないだろうか。
そんな風に考えると、居てもたってもいられなくなった。
何度も告白を考えた。
だけどその度に、同僚の女社員と居る時のアイツの楽しげな顔が気になった。
俺と居る時よりも饒舌に話すアイツ。
俺の知らない話をするアイツ。
その挙動の一つ一つが、俺の心を締め付けた。
コイツはノンケだ。
そう結論付けて、結局一度だって告白はしなかった。

しかし、年月を重ねるごとに、俺とアイツは目に見えて仲良くなっていった。
「お前等本当にいつも一緒に居るよな」
「もしかして付き合ってんじゃねー?(笑)」
そうやって同僚からからかわれるのが恒例になって
「あーばれた?(笑)」
とアイツが笑うのもまたお約束となっていた。

そんな毎日を俺は心から楽しいと感じていたのだけれど。
……同時に同じくらいに苦しかった。


「…………」

引越しをするに至ったきっかけ。
ちょうど1週間前の今日。
会社に忘れ物をしてしまった俺が急ぎ足で戻ると、
丁度アイツが同僚の松下美千子と抱き合っているところだった。

その瞬間、なんだか全部馬鹿らしくなって。
駄目元で翌日、会社に辞表を提出した。
「急には辞められないよ」
と案の定言われたから、仕方なく会社には通った。

先の事なんて全く考えて居なかった俺だけど。
兎に角一分でも一秒でも早く、アイツの元を離れたかった。

中学時代に引っ越した幼馴染みの連絡先をタンスの奥から発掘して
俺はそいつにしばらく泊めて貰えるように頼み込んだ。

「…………」

そして今日が引越しの日。
辞表を出してから一週間。
引越しの事は同僚にも会社にも家族にも話していない。
勿論アイツにもだ。
辞表は受け取ってもらえなかったが、そんな事は知らない。
どうしようもないやつと蔑まれても構わない。

何も言わずに居なくなる俺を、アイツは何と罵るだろうか。
「悲劇のヒロインぶって」と呆れるだろうか。
「あ、そうですか。さようなら」と興味を示されないだろうか。

「行かないでください。寂しいです」と言って欲しいんだろうと思う、俺は。
心のどこかで、引越す俺を引き止めて欲しいと思っているんだ。

ノンケに恋をした俺が馬鹿だったのだ。
未練は無い。

「ごめん」

誰の耳にも届かない呟きだけを残して、俺は長年過ごしたアパートを後にした。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇

押入れの整理がひとしきり済んでから、さっきの写真をポケットから取り出すと、
丁度玄関のドアが開いて恰幅の良い男が入ってきた。

「ただいまー」

「おかえりんご」

「ん?何すか、それ」

慣れた手つきでネクタイを外しながら、男はひょいと写真を覗きこむ。

「昔携帯で撮った写真をプリントしたやつ」

「へ~……あ、本当だ!若っ!!金髪!!ヤンキーみたい!!」

「おいおい」

「っていうか、この右の人は誰ですか?」

写真の向こうで屈託無く笑うアイツを指差しながら、男は俺に尋ねた。

「元彼」

「えー!?」

「うるさっ」

「マジっすか!?なんかショック……」

「ははは、嘘だよ。俺の片想い」

「それはそれで嫌なんですけど」

「何、妬いてくれてんの?」

目に見えてテンションの下がった男――相方の柔らかい髪の毛をわしゃわしゃと撫でる。

「今はお前が一番だよ」

「……ホントッスか?」

「本当」

「ホントにホント?」

「うっせーな(笑)じゃあコレお前が持ってろよ。若かりし日の俺の写真ってコレだけだから、中々にレアだぜ?」

「え~……びみょー。パツキンだし……」

「おーおー、良い度胸してんなお前。犯してやる」

「俺今日クタクタっスー」

「安心しろ、俺もクタクタだー!!」



あの日アイツの元を去って。
俺は今の生活を手に入れた。
アイツが今どこで何をしてるのか、誰とどんな風に笑ってるのか分からない。
俺は今、コイツと笑っていて、それが良い事なのか、悪い事なのか分からない。

だけど、何となく今日は気分が良い。
多分きっと、それで良いんだろう。

居酒屋にてb


……って長ぇよ…orz
何がなんだかさっぱりだよ。
良い子の皆は急に会社辞めちゃだめなんだぜwwww

しかし、ひさしぶりに男描いたぜー!!
うほうほ♪

| イラスト | 08:19 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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自分の写真を撮る

ゲイ向けSNSを覗いていると、顔をおしみなくupしてる方が沢山いて。

(`・ω・)それならば俺も!

と意気揚々と携帯のカメラを自分に向けて何枚か写真を撮るのですが……

( ・ω・)…………。

自分の顔を見てるうちに萎えて

( ・ω・)もーいーや

ってなります。
う~ん。
もっと愛される顔に産れてきたかったんだぜ!
父よ母よ。
どうして俺は笑っても可愛くないのじゃ…orz
いや、笑って無くても可愛くねーけどさ……って、うるせー(何)!



とりあえず、Mに

「金曜日空いてますか?」

って晩御飯誘われました。
めちゃくそ嬉しいです。
(・`ω´・)

一体何だろう。
俺に会えなくて寂しくなったのだろうか。
可愛いやつめ晩御飯じゃなく貴様を食ってやろうかぐへへ(危)

マジな事いうと
単純に母さんが居ないとかで晩飯無いだけなんだろうと予測(笑)

近所のラーメン屋に行く、1時間ぐらいのちょっとした時間だけど
やっぱり嬉しい。

俺の恋はまだ終わっては居らんのだ。がはは。

……はよぉ終われ…orz

| 日記 | 02:29 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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桜会・電球・シクラメン

ほんのりと充実した日々を過ごしております、もすけです。

充実……とは言っても、ゲイ的な充実は殆どなく、
ほとんどノンケ的な充実です。

ノンケ向けのセクシーなイラストの依頼をいくつか頂きまして。
個人サイト様の依頼なので、極々小さな規模のあれなのですが、
依頼が来る事事態が、本当にありがたい事なので、
頑張ってやらせて頂いております。

という事で、最近むちむちな男達を描いていない俺……orz
「もすけ工房」も後回しになっている現状。
俺の心のオアシスが遠のいていく……。


(´・ω・)……。


(`・ω・) ふざけやがってー(ベジータ様風に)!!


それはそうと、オン・オフ共に良くして頂いている「ルートさん」のブログ「ルート36番通り
にて紹介されている、ゆずさんの新曲「桜会」。
実はこの楽曲に、僕の大好きなアーティスト「シクラメン」さんの隠れメンバー「電球」さんという方が
トラックに参加してらっしゃるという事で。
なんかこう、偶然て凄いなーと。

書きたいことはまだまだ沢山あるのですが、
長くなっちゃうのでこの辺で!!

| 日記 | 18:43 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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本当はちょっと怖い

バイトを終えて更衣室で着替えていると、高校で一番仲の良かった友達からの着信があった。彼とは一年以上連絡をとっていなくて、突然の電話に驚きながらも、「もしもし」と電話に出ると、聞き慣れた昔のままの声が受話器越しに聞こえて、なんだかホッとした。

しばらく話をすると、どうやら第二子が誕生するとの事。
お父さんになった彼とはまだ会った事がなかった。
それなのにもう第二子。
「御盛んな事だな(笑)」
なんていって2人して笑った。


ノンケの友達と久しぶりに会ったりする時の
「彼女できたのかよ~?」
みたいな振りに、僕はいつも胸が痛む。
今回もやっぱりその話題はあって。

「それがさ、今度第5子が誕生するんだよ」

そんな風に誤魔化した。

今はまだ大丈夫だけど。
30、40と歳を重ねた時。
僕はノンケの友達と笑って会えるだろうか。
自信がないや。

兎に角俺は俺だから。
あまり彼らのペースに飲み込まれないようにしないと。
彼女だの、結婚だの。
「生き急ぎすぎだっつーの」
って笑い飛ばしてやるくらいの気概でいかないと負けてしまうよ。

「彼女はいないけど彼氏はいるよ」

って言ったら、皆信じるかなww
まぁ実際彼氏も彼女も居ないけどさ(笑)

よし!!
寝る(笑)!!

おやすみなさい。

| 日記 | 07:07 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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ゲイ故の弱点~イラスト篇~

「女の子を描くのが苦手です」

っていう男の絵描きは、
結構な確立でゲイなんじゃなかろうかと
思っているのは、
単純に俺がそうだからだったりします。

萌え絵の目のキラキラ感とか、
昔は描くの好きだったんですけど、
最近は
「瞳なんて白点一つ置けば良くね?」
って感じです。

あと、おぱーい。
あれはもう……さ。
何(笑)?
全く興味が無いんだけど、
どういう訳か難易度高いのね、描く時の。
だから、描いてと言われて困る事があって。
形とか大きさとか、ノンケの男子諸君には
それなりにこだわりがあるんだろうと思うんだけど
俺にはそんなもの微塵もないから、
一体どんなおぱーいが人気で、
どんなおぱーいが不人気なのかが
さっぱり分からなくて。

そんなだから、
「よし!エロ絵を見て勉強だ!!」
と思ってそういうサイトに行くと、
こっちで言うところの
「首まで届くほどの巨根」
と同じくらいにありえないくらい巨大なおぱーいを
持つ美女が沢山いたりして、

「え~!?こんなんで健全な男子諸君は興奮できんの!?
 ギャグだよね!?ね!?」

って、ちょっと笑っちゃいました。

恐らくああいうのは、
極々限られた方々の好物なのでしょう。

結局どんなおぱーいが良いのか分からず、
仕方なくおぱーいを描く練習をしてると、
ふと、ある事に気が付いたのです。

「……あれ?おぱーいってなんか……亀頭っぽくね?」

と。

そう思い出した途端、一気に俺が描くおぱーいのクオリティ
が上がりました(笑)
その発想の仕方で

「寄せられて、ムギュってなってるおぱーい」



「寄せられてムギュってなってる金玉」

だと思うと、どういう訳かスラスラと描けたのです(笑)


…………俺って…orz

兎に角、イメージって大事だなと思いました。

| 日記 | 07:12 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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花見から帰宅して

今日は新宿御苑の花見でした。
お花見は今年も無事に終わり、
僕は今家でこうしてPCに向かっています。

昨年よりも今年は知ってる人が沢山いて。
随分と楽な気持ちで過ごせました。
一年前の僕はおねぇの方々を見るだけで驚いて
いたものですが、流石にもう慣れていました(笑)
この一年間で変わった事ってそういう
小さい事ばかりな気がします。

この一年で初めて知り合えた人。
今まで以上に仲良くなれた人。
逆にあまり会わなくなってしまった人。

楽しい事や嬉しい事があると、
どうしてもすぐにある人の顔が浮かびます。
その度に「この楽しい気持ちや風景を共有できたらなぁ」
と、ぼんやりそんな事を思います。

この地球の上に生きているという事では、
僕もその人も同じなのに、
同じ国に住んでいるのに。
同じ町に住んでいて、同じ性別で。
なのにどうしても、別の世界に住んでいるような
そんな気がしてしまって、時々悲しくなります。

人と人とは、皆そういうものなんでしょうか。
本当の意味で何もかもを共有する事なんて
絶対にできないけど、少しでも多くの時間を
一緒に過ごして。一緒に笑って。

あ、そうか。
そうやって過ごした「時間」はもしかしたら
唯一共有できるものなのかも知れないなぁ。

とりあえず今日、楽しかったです。
また来年もあるのなら行けたら良いなと思います。

そうそう。
今日隣のシートに物凄くタイプの人を見つけました。
周りの人曰く「アレ完全におねぇだけど良いの?」と
の事でしたが、顔だけで見れば確実に僕のタイプだった
のです(笑)

もし僕が誰かと付き合うとして、その人が仮におねぇでも
平気かどうかは、今の僕にはまだ良く分かりません。
好きになった人が好きなのかも知れないし、
好きになる人はもう予め決まっちゃってるのかも知れませんし。
手探り状態です。
23にもなって情けない話ですが。

それではこの辺で。
多分今日お花見に参加して、ここまでテンション低目の
記事を書くのは僕ぐらいだろうと思います(笑)
それもまた個性と受け止めて貰えたら、
僕としては幸いです。

| 日記 | 21:50 | comments:16 | trackbacks:3 | TOP↑

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繋がってるだけじゃ不安だよ

青い空。
白い月。
短いアドレス。
人伝の話。
心。
お気に入りの歌。
柔軟剤の香り。


それらは確かに僕とあの子の繋がりなんだろうけど。
そんな、目に見えない触れもしないあるかないかも分からない繋がりじゃ不安になってしまうよ。

人を信じるという事を何度も何度もやろうとしてみたけど。
どうしたって上手くいかなくってさ。
少しずつ嫌いになってくんだ。

どうしてメールをくれないの?
どうして会いに来てくれないの?
どうして日記にコメントをくれないの?

忘れるってそういう事かな。
忘れるつもりなんてなかったんだけどな。

「あいつとは友達で居る」

なんて強がってみたけど。
強がりは所詮強がりで。
月が綺麗な夜は自転車を走らせながら無性に泣きたくなって。
一緒に見たいなって思ったりして。

声が聞きたい、とか
近況を教えてよ、とか
俺に会いたくならない?とか

しょうもない事ばかりを頭の片隅で転がして。

「バカみたいだ」

って思い切りペダルを踏み込む。

加速度的に上がるスピードで気持ちを誤魔化して。
激しい音楽であたまをぐちゃぐちゃにして。
全部壊れて無くなれと眉根を寄せる。

新社会人として忙しなく日々を過ごしてる彼の事を思う。
その忙しい日々のほんの一瞬にでも、俺は存在してたい。
俺が話した漫画を街で見かけて
「そういえばあの人がこんな風に話してたっけな」
って思い出してくれたら。


心なんて作り物で良いのに。
苦しみだけがずっとずっと残り続ける。
楽しいことは一瞬で終わるのにね。
愛想笑いだけで生きていけないかな。
本気で笑うと、その分哀しくなるから嫌だ。
もうずっと、呼吸ができなくなるくらい笑ってないや。



今日母さんが転んでさ。
怪我をしたんだ。
その事をバイト中に知って、不安でたまらなくなった。
俺は母さんが死んだら嫌だ。
無償の愛を教えてくれたたった一人の人だ。
大事なんだ。
生きていて欲しい。
どうせ死ぬなら、俺で良い。
「転んだくらいで」って笑われるかもしれないけど。
だけどそれが本当だからしょうがない。

今日はエイプリルフールでさ。
全部嘘なら良かったのに全部本当でさ。
笑っちゃうよ。

なんだか凄く疲れた。
今日はもう寝ようと思う。
おやすみなさい。

| 日記 | 04:31 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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