【雑記】君と僕とをつなぐ青
君が乗ってた青い自転車を今でも思い出す。
僕は臆病だから、いつだって君の横にはいけなくて。
後ろからただ、眺めてるだけで満足で。
だから朝、青い自転車を見つけると僕は「ラッキーだな」なんて。
そんな青臭いことを思ったりしてたんだよ。
ホームルームの時間が過ぎても君が教室に入ってこない日は。
僕はそっと、MDウォークマンの音量を上げて、自分の殻に閉じこもる。
君以外の声なんて聞きたくなかったし。
君以外の人間と話す気なんてなかったから。
ふいに叩かれる肩に顔をあげると、
「よっ!産気づいた婆さん助けてたら遅刻しちったぜ!」
って笑う君がいた。
それだけでよかった。
君が僕に笑ってくれれば。
それだけで良かったのに。
青い自転車はもう、どこにもいない。
それでも僕は待ってる。
「ラッキーだな」って思えるその時を。
君が僕の肩を叩いてくれる、その時を。
今もずっと、青い、青い僕のままで。
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