終わりが訪れた時後悔しない僕に出会いたい
…うん?
「例えば、だよ」
…うん。
「明日世界がなくなっちゃうとして、君は、何を思う?」
…う~ん。
「僕はさ、その時はきっと、過去を想うんじゃないかなって」
…うん。
「今まで歩いてきた道を振り返って、あの時はああだったなとか。あいつは今、元気かなとか」
…うん。
「その時に…なるべくなら、笑っていたいって、思うんだ」
…今日は、凄くお喋りだね。
「ちょっとね。色々…あったから」
…俺は、君のことを想うよ。
「え?」
…明日、世界がなくなっちゃうとしたら、って話。俺は、君が笑っていてくれたら、それで、良いかな。
「…………」
…………。
「…ありがと」
…うん。
正直。
会社って、もっと、簡単に辞められると思ってた。
なんだか、色々面倒くさいことになっててさ。
「本当にやりたい事があるだけか?」
とか
「今の環境が嫌で逃げるんじゃないか?」
とか。
う~ん。
きっかけはどうあれ。
今の俺が、心から、やりたい事をやりたいって思うのは。
逃げるってことなのかな。
確かに、拘束時間の長さや上司の無能っぷりにストレスは感じていたけど。
そういう色々が積み重なって、膨らんだやる気なのかもしれないよ。
でも、今、俺が、全力で、心から、イラストを描いて生きていきたいって思ってる気持ちは。
それは、信じちゃいけないものなのかな。
…ううん。
たぶん、それこそ、信じなきゃいけないものなんじゃないかなって思った。
だから、誰になんて言われたって、俺は、絵で生きていくって、そんな風に答えるよ。
「君が必要だ」
「これからの青果部はどうする?」
「君にも悪いところはある」
本当に、色々言われるよ。
十年以上勤めたところだからね…流石に、必死に止めてくれてる。
でも、止められれば止められるほど、冷めていくんだ。
嬉しいよ、確かに。必要だって、言ってもらえるのは。
けど、俺は、本当は「お前ならできる。頑張れ」って、ただ、それだけを、言ってもらえたら。
「不安はないか?」
「後悔しないか?」
うん、余計なお世話だよ。不安だって、後悔だって、他人より臆病な僕なんだ。
人一倍、感じてる。怖くて、不安で、寂しくて、泣きそうだよ。
でも、ほんの少しでも、可能性があるって思ってなきゃ。
こんな気持には、ならないよ。
その、ほんの少しの何かを、俺が信じてやんなくてどうすんの。
その、ほんの少しの何かを、俺が守ってやんなくてどうすんだよ。
円満退社。
それが、俺の望みだったけど。
もし、すんなり辞めさせてくれないつもりなら、強行手段に出るしか無い。
法は俺の味方。
ただ、それをやっちゃえば、もう、あの会社には、いけないだろうけど。
グダグダやってる暇なんてないから。
戦うよ。
…うん。
がんばろう。
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