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もすけブログ

ゲイイラストを中心に活動するもすけの本拠地。

2014年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年11月

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どうして届かないのに、星の夜を僕らは期待すんの

「もういいよ」
その言葉は諦めの言葉じゃなくて。
自分の心を落ち着かせるための言葉だった。
望まないように。
あなたの純粋な友達でいられるようにする為に必要な言葉。

ほんの些細なことで、大きく感情が揺り動かされる。
たとえばそれは、あなたが女性の呟きにコメントをしているのを見たときや。
それがとても楽しそうだった時なんかだったりする。

一方僕は、いいね!だけ押された自分のつぶやきの前で、苦笑いをする。

こんなどうでもいいことで、しかし初源的な感情にただ「もういいよ」とキツく目を閉じることしかできない。
自分を納得させるための色んな好都合を想像しても、「悩まない方法」にはなり得なくて。

上手に笑って自分を消せるだけの強さが欲しい。
今の自分はこんなにも弱い。
思春期の学生みたいな脆さに嫌になる。

好きになる前はこんなんじゃなかったのに。
純粋にただあなたの友達でいられたのに。

あの頃に戻れたらと思う。
あの頃のただ、「優しい人だな」ぐらいの気持ちに。

一緒に過ごしてきてしまった時間を前に漠然と立ちすくむ。
肯定するのがあまりにも難しい感情を前に、必死に下唇を噛み締める。



俺はただ。
「いってらっしゃい」って言ってもらえたら。
それだけで良かったんだ。

ほら。
どこまでいったって、ガキみたいでさ。
笑えるよ。

| 日記 | 23:36 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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喪失デイズ

勤め先の人に「絵を描いて欲しい」と言われた。
その人の奥さんが、ポケモンが好きらしく。

何体か候補のポケモンを挙げられて、
その中で、僕も比較的好きなゲンガーを描いた。
シャドーボールをカッチョ良く構えてる一枚絵。
結構、自信作になった。
ここで見てもらえないのが、すごく悔やまれる。



何年ぶりかに絵を描いて。

なんか知らないけど、泣きそうになった。
以前の自分を思い出したら、今の自分がどうしようもなく空っぽな気がして、込み上げるものがあった。
当時は当時で、どうしようもない劣等感で苦しかったけど。
でも、少なくとも今より、自分に正直だったように思う。

何を持って、自分に正直だったのかといえば。
それは単純に、なりたいものになろうとしていたんだろうと思う。
夢のことにしても、自分の性癖のことにしても。

今の俺はといえば。
何もかもがまるで他人事みたいで。
時々、「もすけ君ってたまに能面みたいな顔するよね」と言われる程に。
感情を喪失することがあるみたい。

徳川家康は忍耐の人だったという。
俺も、彼のように耐え忍ぶことができるだろうか。
いつまでも燻っている夢への衝動も。
どうしようもなく大好きなあの人への想いも。

全部耐え忍んで、耐え忍んだその先に、一体何があるんだろうか。

何もないような気がしてならないけど。
もう、なんもかんもわからんから。
ただ、生きてみることにする。

明後日は大阪出張。
とはいえ、ホテルに缶詰で観光なんてできやしないから。
正直なところ行きたくなかったりする。
社長が同行さえしなければ、何でもいいんだけど。
社員経験のない社長だから、やることがいつもワンマンで。
そんで、なんでも金で解決しようとする。

社長が、「この人のために働きたい!」と思えるような人だったなら。
俺の労働意欲がここまで薄まることもなかったのかなと思う。

……いかんね。他人のせいにしては。
なんもかんも、俺が決めたこと。
責任は全部俺にある。

逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ。

時々シンジ君ってる自分がいることに気づいて、キモっってなる。

結局何が言いたかったんだろ。
とりあえず、好きな人に奥さんがいるって、結構しんどい。
考えなきゃいいのに、色々考え出すと、凹む。
仕事に支障が出るほど凹むから、もういっそのこと、別々の職場にしてもらえたらとさえ思う。

好きな人ができて、近づけば近づくほど。
どうして、こんなに、離れていきたくなるんだろうか。
好き好んで離れたいわけじゃあないんだけど。
でもやっぱ、そうならざるを得ないじゃない。

ノンケにも、ゲイにも、うまく馴染めない俺ってのは。
一体どこに向かえばいいんだろうかな。

もやもやがとまらんくて、もやもやするでよ。

おやすみなさい。

| 日記 | 02:20 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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定義付けられない感情


「もすけ君をギュってしようと思ったけど、恥ずかしくなったからやめた」

結婚をしているあなたが、どうして同性の僕にそういうことを言うのか。
僕は今も、三日前のことを、考えてる。
いつもの、悪ふざけのノリで、言った言葉だったとしても。
今の僕には、その言葉はどうしても、深く、深く突き刺さった。

「Kさんは、どんな人を好きになりますか?」

「ん~……一緒にいて、気持ちが楽な人かなぁ。だから、気兼ねなく時間を過ごせるもすけ君のことは好きだよ」

「じゃあもう結婚するしかないですね」

「そうだね、カミさんとちょっと別れてくる」


ゴッコ遊びみたいな温度感で。
多分あなたは、笑っていたことだと思う。
でも、僕は、少しでも、あなたとの生活を思い浮かべて、ただ、子供みたいに、辛かったけど、嬉しかったよ。








辞書を引く手が、止まった。

僕の心に、ポッカリと、穴があいたようだった。

それが、今から約、10年も前の話。



こい【恋】
男女が互いに相手をこいしたうこと。また、その感情。こい。



……男女が。


僕の持っていた辞書には、恋について、こう、記されていた。
つまり。
僕が恋だと思っていたものは、恋ではないということになる。

それが、どうしようもなく、怖かった。
自分の感情が、「恋ではない」と思った訳じゃない。
自分が、当時好きだった人に向けていた感情は紛れもなく恋愛感情だったという自信があった。
けど、それが、自分以外の、「普通の人間」からしてみたら、恋とすら呼べないものなんだと遠まわしに宣告されているようで。
この辞書を見た、ほかの誰かの、「恋」に対する認識が固定されてしまうことが、怖かった。


恋は、男女がするもの。


そんな風に、あなたに思われるのが怖かった。
あなたが、そういう風に思っているのだと知ってしまうのが怖かった。



どこに、正当性を置くかで、僕の気持ちなんて、まるで紙屑みたいにぐしゃぐしゃにされて。
「傍にいたい」と思うことだって、僕の気持ちが向かう人には、迷惑なんだって思った。






あれから10年が経って。
今も僕は性懲りもなく、誰かを好きになって。
あの時と変わらない屁理屈で、自分自身を傷つけては、慰めて。
未だ味わったことのない幸せをただ求めては、皮肉めいた言葉とともに諦める。

あの人を好きな気持ちは本物だけれど。
それは絶対に、嘘にしなきゃいけない。
言葉にできない声で、僕が僕のその気持ちをずっとずっと、慰めてあげなきゃいけない。



「好きだよ」

なんて、そんな簡単に言わないで。
どうやったって、嬉しくなってしまうし、分かっているのに、期待してしまうから。
僕の好きと、あなたの好きは、きっと、決定的に、違うものだよ。

でも、それでも一緒に生きていくことができるなら。
すれ違った気持ちのままでも、それは幸せなのかな。
愛し合うことができなくても。
温度差は半端じゃないけど。
好きな人と居られることは、幸せなのかな。

「傍にいたいよ」って、素直に言えなくても。
あなたが休みの日の寂しさをうまく伝えられなくても。

一緒に笑える時間があれば。
幸せなのかな。

だったら、やっぱり。
大事にしなきゃなと思う。

自分のためじゃなく。
あなたが僕を必要としてくれる限り、僕は、僕でいなくちゃいけない。
本当の僕はたぶん、あなたには都合の悪い存在だから。

さ。
ギャグ漫画日和でもみよ。

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僕なりに、前を向けたら

あの日。
僕がまだ学生服を着ていた頃。

掃除の時間、当時好きだった人の、机を運ぶのが、ちょっとした幸せだった。
でも、「お前いっつもあいつの机はこんでね?」と勘ぐられるのが怖かったから。
わざと運ばない日もあった。

移動教室で。
当時好きだった人の席に座る機会があっても。
やっぱりどうしても、後ろめたい気持ちがあって、座れなかった。
「俺なんかに座られたら、嫌だろうな」
そんな気持ちが強かった。

自分の喜びよりも。
他人の顔色を伺ってしまう僕は。
多分「告白」なんてこと、できないんだろうと思う。
迷惑に思われたくない。
重い存在になりたくない。
嫌われるくらいなら、一生独りでいい。



これが変わらない限り。
多分僕は、ずっと、ずっと、1人で歩いていくんだろうと思う。
周りの、楽しげな声に、耳を塞いで。
足元をじっと見つめながら、トボトボと。


ゲイだからとか、ノンケだからとか。
そんなことはたぶんきっと、関係なくて。
僕の性格がそもそも、恋愛にはとても不向きなんだと感じる。


だからなんだって訳じゃないんだけど。
気持いいくらいに晴れた朝の、通勤途中の土手から見える富士山が。
本当に、どうしようもないくらい、好きなんだ。

少しでも曇っていたら見えないその霊峰を見ると。
曲がった背中を正されるような気がして。
背筋を伸ばして、生きられる気がする。

それでもやっぱり、僕の日常の中には、ノンケとしての生活しかないから。
自分という存在がいつの間にかとても希薄なものになって。
次第に背中は曲がっていく。

その繰り返し。
これまでの人生の縮図のようで、笑える。

最近は、よく、昔のことを思い出す。
高校の頃好きだった人のこと。
バイト時代、好きだった人のこと。

本当に、好きだったんだ。
けど今は、当時ほどの熱を持った感情は無く。
あの気持ちってのは、一体どこに行くんだろう。
今再び、彼らと毎日を過ごす生活になれば。
僕は再び、彼らに想いを寄せることになるんだろうか。

それとももう、二度と、あの頃の気持ちは蘇らないんだろうか。

だとしたら。
僕の中にあるこの、今現在の熱い気持ちってのは。
もっと、もっと、大事にしてあげなきゃいけないんじゃないのかっていう気がしてくるから怖い。
誰からも愛してもらえないこの気持ちを。
せめて僕だけでも、愛でてあげなきゃいかんのじゃなかろうか。

その結果、自分がどれだけ惨めで情けない気持ちになろうとも。




……なんて風に思える夜も、たまにはあるけど。
この思考が果たしてポジティブなのかネガティブなのかはやっぱりよくわからない。
「前を向く」って言葉はすごく曖昧で、イメージとしては顔が向いてる方向ばかりを想像するけど。
結局のところ、体の向きありきだから、例えば僕の「生きたい」という想いを「体の向き」として、それをしっかり持った上で、
「思考」を「顔」として、その「顔=思考」を「生きたい」と同じ方向へ向けないと「前を向く」ってことにはならないから。

だから、この思考だけじゃあ、僕が前向きなのか後ろ向きなのかはわからないわけで。


…………めんどくさ。


眠くなってきたので、そろそろ寝ます。
そういえば、最近は眠れなくて悩むことがなくなった。
以前は眠れない夜なんてのがあったのに、今じゃあもう、眠らないでいることのほうが難しい。
毎日、気がつけば寝てる。

それがいいのか悪いのかはわからないけど、少なくとも体にはいいんだろうから、良い事なんだろうと思う。

おやすみなさい。

| 日記 | 02:19 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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同じ轍

あなたが僕を置いて。
ほかの誰かと行ってしまったのが、すごく苦しかった。

「頼る時は頼ってください」
というあなたの言葉を聞いて。
僕は「行かないで」といえば、行かないでいてくれるの?
と、子供みたいな理屈を、胸の奥で転がした。

「先に行くよ」
というlineも、ただただ、苦しかった。

こうなってしまうと僕はもうダメで。
あなたの前で笑うことができなかった。

「大丈夫です」
と言いながら全然大丈夫じゃない僕のことを。
嫌いになってしまっただろうか。

嫌われたくないな。
でも、嫌われたい気持ちもあるのは、それは僕の気持ちが一方的なものだからなんだと思う。

深入りしすぎたことを。
漠然と後悔する。


捜し物している僕に
「なにか探し物?」
と聞くあなた。
「愛を探してます」
とふざけた僕を、後ろから抱きしめてくれたこと。
「愛はここにあるよ」
なんて言うから。
「本当だ、こんなところに……ってばかー」
とのりつっこみをしてみせたけど。





悔しいくらいに。
嬉しかった。





人を、ただ、当たり前に、好きになっただけなのに。
なんで、こんなに、惨めで、苦しいのか。
嬉しいことを、嬉しいと言えないのは。
単純に、俺が、天邪鬼なだけじゃないと思うんだよ。



また、人を好きになった。
二度と、こんな感情、いらなかったのに。
しかも今度は嫁がいるから質が悪い。

「嫁さんがいないと生きてけないよ」

なんて言葉には

「僕はひとりでも生きていきます」

と強がる俺が、多分、一番弱い。

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