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ゲイイラストを中心に活動するもすけの本拠地。

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例えば俺が誰かに優しくする為にゲイとして産まれたのなら。
触れたくても触れられないものを、ただひたすらに眺め続けるしかない事実も、受け入れられるだろうか。

目の前で微笑むあの人の、その向こう側に俺はいない。

ふとした瞬間訪れる、どうしようもない孤独感。

「くだらねぇや」と失笑するも、それすらも笑えなくて途方にくれる。




初恋の人に久しぶりに会うと、うんざりするくらいに興味がなくて驚いた。
あの頃の情熱というか、存在を感じるだけで鼓動が早まる感覚は跡形もなく。
ああ、こいつも老けたな、とか。
こういう話し方、癪に障るな、なんか。とか。
そういう、とても褒められたものではない感情がにじみ出てきて嫌だった。




ちょっと気になるあの人に

「最近ね、カミさんが大好きになってきた」

そんな風に言われて、俺はどんな顔をすればいい?
「惚気けないでくださいよww」
なんて言いながら脇腹をつついた俺の本当の感情を知ったら。
あんたは今までの距離感で俺をみてくれるだろうかな。





今までしてきた片想いの中で、一番薄味の恋。
今までみたいな内蔵を引き裂かれんばかりの嫉妬心等は無いものの。
不愉快なまでの徒労感が代わりにわきあがる。

もう疲れた。







もうどうだっていいと思う反面、本能とかいうくそったれなもんのせいで、
どうしても気になる人間は存在して。
そいつを視界に入れるだけで胸糞悪い感情が湧き上がっては吐き気がする。

左手の薬指に指輪を見つけると、無意識に口端が歪む。
どうしようもないくらいにモラルのない母親が子供を2人も3人も育てているのを見ると、俺は世間的にはこいつ以下かと笑けてくる。

バカばっかだなとつばを吐きながら。
一番バカバカしいのが自分自身だってのも理解してる。
それでも、こんなバカバカしい生命でも、生きてても良いって思われたくて。
極力誰にも嫌われないように、身も心もすり減らしながら生きている。
ほんとバカバカしい。


求めてこなかったつもりはない。
むしろいつだって一人は嫌だったよ。



公園のベンチで、近くで買ったドーナツを食べたい。
同じ毛布にくるまりながら映画を見たり。
誕生日には一緒にハッピーバースデイを歌ったり。
新しく買ってきたゲームの世界を二人で冒険したり。

そんなこと。
誰だって当たり前にやってることなのにね。

それが未だに出来ない自分は本当にどうしようもない人間なんじゃないかって。
そしてこんな風に卑下することでしか自分を慰められないのは昔から少しも変わってなくて。

かと言って、誰とでも良いっていうわけでもないから厄介なんだ。
むしろこんなこと本当に好きな人とじゃないとしたくない。






27年経ったよ。
俺がこの世界に生まれ落ちてから。
この命が簡単じゃないのは知ってる。
簡単な命なんてないと言われても、納得できない自分の浅はかさも知ってる。

ああ。
惨めたらしいな。

目が覚めればこの生温い感傷も消えるだろうから、もう寝ることにしよう。
おやすみなさい。

そしてどうか、明日もこの町が阿呆みたいに平和でありますように。

……あー、ラストオブアスしてぇ。

| 日記 | 03:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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