もすけブログ

およそ一ヶ月半ぶりに。
ずっと会わずにいた例の人に会った。
心臓に水をかけられたような衝撃を受けた。
不意打ちだった。
普段仕事の無い日には仕事先に来ない彼が来た。
就活の最中だったのか、彼はスーツだった。

どうしようもないくらいに格好良かった。
いや、格好良くはない。
だけど、最高に好きな風貌だった。

平静を装うのに必死で。
レジを打つ手が震えた。
パートのオバサンと会話をしている後姿が視界に入っているだけで。
心穏やかでは居られなかった。

自分とは一つも会話をしないまま。
彼は姿を消した。
親友だと言い合った仲なのだから。
一言くらい声を掛けてくれても良さそうなものなのに。
しかし彼はそういう男なのだ。

以前ほどではないにせよ。
彼の事がまだ好きだ。

けどもう少し。
もう少しで終わる気がする。
長かった片想いに早く終止符を打ちたい。
今はただそればかりを願う。