もすけブログ

商店街の七夕祭り。
人混みはやっぱり苦手。
特にお祭りってのはさ。
皆が幸せそうで、ダメだなや。

誕生日ケーキが欲しかっただけ。
たまたまコージーコーナーがその商店街にあったってだけ。
浴衣姿の男女が手をつないで楽しそうなのを。
どうして俺が好き好んで見るかっての。
「はしゃいじゃってさ、バカじゃねぇの」なんて、胸中でひとりごちながら。
でも、その商店街を俯瞰で見た時、一番そこに似つかわないのは、俺だよなぁ。

俺だってそりゃ、ロマンチックな恋愛の１つや１つ、したかったけどさ。
カクカクシカジカで結局今までそんなもんとは無縁な人生だったっけ。
我が事ながら、華のない生活だこと。

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どっかの山が噴火した話とか
芸能人の恋愛話だとか
誰が死んで、誰が産まれたとか

そんな話よりも僕は

君の昨日の夕ご飯の話だとか
君がまだ子供だった頃の話だとか
君が何を好きで、何が嫌いだとか

そういう話が聞きたいんだよ。

「君チャンネル」

なんてものを放送してくれるんなら、僕は月額５２５円どころか、１万円払ったっていい。

っていうと、「気持ち悪い」って言われるのは知ってるから。
君には絶対言えないやなぁ。
「僕チャンネル」は絶対、誰にも放送できやしないね。

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君との想い出が。
まだ、かさぶたになってないからさ。
頼むよ、まだそんな顔で笑わないで。
グジュグジュの傷口が。
抉られてるみたいで苦しいんだよ。
「惚れた方が悪い」とは言ってみたけど。
そんな理屈どうでも良くなるくらい今は。
誰かのせいにして逃げ出したい気分でさ。
あーどっかにエリクサー落ちてねぇかなぁんて。

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あー。
暑い。
古びたお菓子屋でアイスでも買ってさ。
木のスプーンでアイスでも食べたいな。
できれば小川に架かった石橋なんかに腰掛けてさ。
そんで隣に君がいればもう、それだけで幸せ。






そんなもん。
俺にとっての幸せって。
だから、「世界一幸せな従業員になるために」なんてビデオ。
見たって無駄なんだけど。

本当。
毎日毎日無駄な時間を過ごしてるよなぁ。
何やってんだろ。