【雑記】時の瞬き
寝苦しくて眠れなくて。
閉めきった窓を開けてみる。
僕の部屋にはエアコンがないから。
少しでも、涼しくなればいいなと。
開け放った窓からは雨音がして。
そういえば台風が近いんだっけと呑気に思った。
のそのそと横になり、目を閉じる。
するとなんでだか、小学校低学年ぐらいのころの記憶が蘇ってきた。
一軒家の、僕の部屋は二階にあって。
二段ベッドの下の段。
夏休みは大抵10時頃に暑くて起きて、一階の居間に降りて行って。
ふすまを開けると、そこには母さんと、父さんと、姉ちゃん2人が居て。
「あー涼し―」
なんていいながら、こたつの一番奥のスペースに横になって、畳の匂いを嗅いだ朝。
「そこクーラーの直風あたるんだから、タオル掛けなさい」
なんて、母さんが言ってさ。姉貴の尻の下に引いてあるタオルを無理くり引っ張るもんだから
「ちょっと!危ないでしょ!」
って、そんな些細な事で、喧嘩になったりしてさ。
なんか、よく分かんないけど。
その時はまだ、家族だったんだなぁ、なんて。
なんかわかんないけど、泣けてきて。
僕は。
あの頃よりも、少しでも良い今日になれば良いって。
そんな風に思いながら生きてるんだけど。
悔しいくらいに、あの頃の方が、きらきらしてて、駄目だ。
泣きながら、うずくまって、僕はずっと、雨音を聞いてた。
早く、眠りについてくれないかな。
胸が痛くてたまらないよ。
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