降り出した雨
駅に着くと丁度電車が出て行くところで。改札から次々と人が溢れてきた。その中に君の姿を探す。「……いない」その次の電車からも、そのまた次の電車からも。君が降りてくることは無かった。ズボンの裾が濡れている事に気付いて、少し眉を潜めていると、ズボンの携帯がふるえた。
「もしもし」
「あ、出た出た!今さー会社の同僚と飲んでてさー!もしかしたらそのまま同僚の家泊まってくかもしんない!!」
「あ……うん、分かった。」
「うん!よろしく!!お……ちょっと何やっ――」
そこで電話は切れた。
「…………」
ひんやりと冷たい携帯電話の向こうから聞こえた喧騒。腕にぶら下がった、大き目の傘。濡れたズボンの裾。
「…………」
家に帰ると、カレーの匂いが鼻をついた。「今日はカレーがいいな~♪」そんな風に朝、君が言ったから作ったカレー。薄っすらと膜が張っていた。テーブルに並んだ、2つの皿。ふたをするのも忘れて飛び出した風呂からは湯気がもれていて。ノロノロとふたをすると、シンと静かになった。
一緒に過ごすはずだった時間。
「…………っ」
誰も居ない家。雨音だけが、ポツポツと五月蝿かった。なのに零れた涙は嘘みたいに静かで。
僕はその日、風呂にも入らず、カレーも食べずに。いじけるように布団に包まって、寝た。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
漫画に起こせるちょっとした話を考えていたら↑みたいな感じのしか思い浮かばなかった根暗一直線もすけです。
いよいよ今日で描き溜めたイラストも最後です。
↑大好物のラグユニですww
デジカメを買ったばかりの先輩達が調子こいて何でもかんでも写真に撮りまくっていて、そのとばっちりを受ける一年生――的シチュエーション。エロさはあまり無いんですけど、なんかこう……萌えるんだぜ(爆)
……俺妄想乙…orz
それではおやすみなさい。
| イラスト | 03:00 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑
せつない話やね。何かリアルにありそうじゃん。俺はハッピーエンドがいいなぁww
さてさて、イラスト。ユニホーム俺も好きです。そーいえば、ユニホームには縁のない生活してたな…。また、楽しみにしてます。
| ルート | 2009/06/06 07:35 | URL |