ラブ・ソング
ブログを始めて、そう言って貰えたのが嬉しかった。自分と同じ痛み。自分と同じ悲しみ。同性愛者だっていう事で繋がれた人。これから繋がれる人。
「産まれて良かった」
なんて思ったこと一度も無かった。でも、そう思えそうな気がして。
僕には、夢……っていうとちょっと大袈裟だけど。目標がある。自分の絵で、沢山の人を楽しませたり、喜ばせたりしたい。……少し恥ずかしいけど。その為には、画力も、技術も、知識も、経験も。全然足りない。
そんな中、周りの友達や親戚は次々に就職、結婚、出産って。本当におめでたい事ばかりなんだけど、「だけど僕は――」って思うとどうしても心から「おめでとう」を言えなくて。そんな卑屈な自分が悲しくなる。
もう5年だよ。高校を卒業してから5年が経った。あの頃描いた未来に手が届かなくて、毎晩不安で怖くなる。このまま何も変わらず歳をとって、しわくちゃの爺さんになって。だけど隣には誰も居なくて、誰の笑顔も見れないまま息絶えるんじゃないかって。そんな風に思うと泣きそうになる。
「へぇ~凄いね、頑張って」
まるで他人事のように乾いた笑みを幾つも見てきた。擦れ違った人たちは皆、どこかで僕を見下していたんじゃないか。大好きな友達も、自分よりも大切なMも。
疑心暗鬼はいつだって心臓のすぐ裏っ側にいて。ふとした瞬間に胸を締め付けてきた。
今月の頭に、姉が入院をした。本当はその事を一度記事にしたんだけれど。なんだか要らない心配をかけそうで消した。僕の抱える不安はきっと他の誰のプラスにもならないだろうから。しばらく、ネガティブな記事を書かないようにって、意識して頑張ってきたのを無駄にするのも嫌だった。
1~2週間ばかりで姉は退院してきたけど。漫画の仕事の時間が削られるのが何より苦痛だった。「何焦ってんだよ」って、自分で自分を落ち着かせようとするんだけど、気持ちばかり焦って。描けば描くほど終わりが見えなくて、想像よりもずっとずっと沢山の行程が必要で。「締め切りに間に合うかなぁ……」っていう不安が消えたことなんて無かった。
そんないっぱいいっぱいの状況で。先日のこー君の横浜散策のイベントに参加したのは何でだろうかな…。沢山の人の誘いを断ったのにね……俺にもよく分かんないや。
誘いを断る為に、幾つも嘘を重ねました。
電話だと上手く嘘をつけなさそうで、気付いても取りませんでした。
誰かを傷つけたくなかったのか、自分が傷付きたくなかったのか……。
ごめんなさい。
だけど、それでも大好きな人達の誘いを断るのは、いつだって苦しかったです。
それだけは本当です。
これからしばらく。
自分自身が落ち着くまで。
誰ともリアルはしないようにしようと思います。
だから、誘われても全部断ります。
電話も出ません。メールもしません。嘘もつきません。
だから、誘わないで下さい。
……本当は、こんな事を書くと調子に乗っていると思われそうで嫌だったんですけど。
もう誰かを傷つけたり、自分が苦しかったりするのは嫌です。
劣等感で押し潰されそうな夜が怖いんです。
こうでもしないと一瞬の逃避の為に誰かと遊んじゃいそうな自分が大嫌いなんです。
長くなりましたがすみません。
オンラインでの活動はしたいので、その時はよろしくしてやって下さい。
それでは失礼します。
| 日記 | 16:49 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑
・・・わかった、
寂しいけど、しばらくもっくんが集中できるように、
誘いをしないようにするよ。
でもね、綺麗事かもしれないけど。
人に、頼ってもいいんだよ。
もっくんの性格では難しいだろうけど、少しくらいは迷惑かけてくれたっていいんだよ。
それにもっくんの不安を聞いて、そりゃあ心配したりするかもだけど、
何も言ってくれなかったら
1人で抱え込んでるのかな、って思って余計に心配してしまうよ。
嘘をつくのが辛いなら、相手に心配かける方を選びなさい。
もっくんのことを分かってる人なら、
その方が、逆に安心するよ。
あと、少なくとも、ブログで吐き出したいときは吐き出しちゃえばいい。
言葉にするだけで落ち着いちゃったりするんだから。
そんなブログを続けてきたワシが言うんだから間違い無い(笑)
もっくんとワシでは雲泥の差だけど、
応募締切に間に合うように漫画を描いたことがあるから、
その大変さは理解できるよ。
だから、どんな些細なことでも、ワシに協力できることがあったら、言ってよ。
| 熊蔵 | 2009/12/01 00:15 | URL | ≫ EDIT