僕を殺すのはきっと自分自身なのだ
地球ってのは丸いんだってさ。
教えてもらわなきゃ分かんなかったよ。
人間のすごいとこは、知識を共有するとこだわな。
言葉、文字、写真、映像。
後世へと確かに繋ぐその共有力。
でも知ってしまうことで失うものも確かにあるやんね。
できるようになってしまうことで、できなくなることもあるやんね。
いつもは見た夢を忘れてしまうんだけど。
今日は覚えてて。
最近、よく夢を見る。
今日のは坂道を自転車で下るんだけどブレーキが全く効かない夢。
その前は確か走りたいのに全然走れない夢。
夢なんだからさ、もっと良いもん見りゃいいのに。
つくづく不便だなと感じるよ。
あと今日は、勤め先のスーパーにヤクルト君が来た。
ヤクルト君が来るって知った何日か前から
すげー楽しみで、画像検索とかもしないでわくわくしながら迎えた今日。
制服に着替えてからレジに向かう途中のバックヤードで。
気ぐるみを脱いだオッサンが、気ぐるみに肘をかけながらタバコ吸ってんのを目撃した。
あの瞬間の、俺の心中を、一体誰が察してくれようか。
あー…。
「人生そんなもんスよ」
って、一個下の後輩がよく言ってた。
俺は、それを言われる度に、そんな風に諦めたくなくてさ。
でも、なんかもう、不思議とアイツの言葉が浮かんだよ。
人生こんなもんか。
たかがヤクルト君だけど。
でも、楽しみだったんだ、本当に。
↑因みにヤクルト君。(ネットより画像拝借)
パートさんの話によると、開店時には、↑の黒いタイツを装着してなくて、腕毛まみれの人間のそれがむき出しだったらしい。
笑い話なんだろうと思う、普通は。そんなもん。
でもなんだろう。
なんか、無性に虚しかった。
肩肘張って生きるのも。
正しくあろうと背筋を伸ばすのも。
大好きだった人の「下向くな」って言葉を今もまだ思い出すことも。
前に進みたくても全然進めない夢のことも。
全部がただ、虚しいんだ。
一個下の後輩も、ずっとこんな気持ちで生きとったんかな。
今ならアイツと、実りのない話を一晩中してられそうな気がするよ。
地球が丸いってこと。
知りたくなかったな。
山の向こうまで続く道がどこまで続くのかっていう好奇心は。
それはたぶん、そのまま生きる力にさえ成り得ただろうに。
知ろうと思えば大抵のことを知ることができる現代は。
なんとなく虚しい。
(´・ω・`)ノシ
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