初恋は確か中学3年生の時だった。
初めてあだ名で呼んでもらった時、自分のあだ名が好きになった。中3の冬に年賀状を出して、そしたら返事が来て。馬鹿みたいに嬉しかった。一緒に卒業旅行(旅行って言っても日帰りだけれど)に行けた事も、一緒にプリクラを撮った事も。忘れようと思っても、胸に刻まれてる。
卒業するのが凄く嫌だったのは、卒業と同時にAが北海道に行ってしまう事が決まっていたからで。一日一日が、凄く大事だった。
卒業後も、何だかんだでメールのやり取りをした。嬉しいことに、メールは毎回向こうからしてくれて。北海道は女の子が可愛いだとか、大好きな野球が怪我でできなくなったとか、代わりに柔道を始めたとか、高校卒業後は自衛隊に入ったとか。次第に仲良くなっていけてるみたいで嬉しかった。俺のAへの気持ちはなくなっていたけど、それでも嬉しかった。。
そんな俺がAからのメールに返事を返さなくなったのは、ほんの2、3年前。ふとした事でAと喧嘩をして。喧嘩……って程の事じゃないけど、お互い気まずくなって。ふとした事……っていうのは、いってしまえばお金の事で。いい加減な態度のAの事が信じられなくなった。いつしかAからもメールが来なくなった。その後一度だけメールを送ったけど、返事は無かった。
つい、先日。
「結婚することになった」
っていうメールが来て。たった一行の、タイトルも無いメール。
今更になって、どうしてそんな連絡をするのだろうか。
2つの考えが浮かんだ。
1つは純粋に友達への報告としての連絡。
もう1つは、祝儀目当ての連絡。
一体どっちなのか。
俺にはAの本心が分からなくて。
だからまだ、「おめでとう」も言えずにいる。
人の心が難しすぎて、時々投げ出したくなる。すべてのつながりを断ち切って。独りきりになりたくなる。携帯を解約したら終わる関係が、一体どれだけあるんかな。ある時俺が音信不通になって。そんな時探してくれる人がどれだけ居るんかな。そう思ったときに、きっと一人も居ないだろうなっていうのが可笑しかった。そりゃそうだろうなと思う。自分自身がきっと、誰の事も探さないだろうから。どんなに「親友だ」って言ってる相手の事も。俺はきっと探さない。「それがアイツの意思なんだろ」って、大人な顔して受け入れると思う。
冷め切ってしまったのはいつからだったかなんて、もう分からない。物心ついた頃には、冷めた子供だったように思う。諦観を決め込んで、「おまえらダサいんだよ」なんて、歪んだ角度で友達や大人を眺めてた。小学生の内から小説を読み始めたのも、漫画ばかり読んでる同級生と同じなのが嫌だったから。ポケモンよりもエヴァンゲリオンが好きだったりしたのもきっとそういう事なんだろうと思う。
必死に、それを取り繕うように今現在の自分が居るのだけれど。そんな自分さえも内心「ダセェ」って思ってる。能面のように無表情で居られたらいいのに。
最後に、一つ前の記事の事。心配をかけてしまっ……たかどうかは分かりませんが、兎に角落ち着きました。ここ最近のはしゃいでいた感じを抑えつつ、やっていけたらと思ってます。その方がたぶん、本当の自分に近い気もしますし。コメントや拍手、嬉しかったです。
「誰一人傷付けない」なんてのは、よくよく考えると自分が大嫌いだった偽善丸出しの言葉で、なんか可笑しかったです。
それではおやすみなさい。
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| | 2009/07/23 00:46 | |